名古屋 グランドピアノ完備のレコーディングスタジオ JOYSOUND 601 Studio

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チーフエンジニア阿部​によるマニアックコラム

Marshall 1960A チューンアップ計画その1

5/30/2019

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※本記事同様のチューンアップをご希望の方はコチラからお問い合わせください。
mod1960a@gmail.com

ドンガラ状態のMarshallキャビ。一体何が!?
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Marshallのキャビネットといえば12インチスピーカーが4発入った1960があまりにも有名です。しかし、私は昔から4発という構成に疑問を感じていました。単刀直入に言うと4発も必要ないし、4発から得る音質的なメリットは少ないと思うのです。もちろんスピーカーを増やすことで得られる音圧や、キャビネットの箱鳴りも含めてMarshallの音だと言われればその通りだと思います。でも、中高域で位相が干渉したような詰まった音がしているように感じてならない。そんな矢先、アキマツネオ氏がご本人のブログで同じような趣向の話をしているのを見つけた。アキマ氏が過去に行った実験によると、4発よりも2発の方が音がスカっと抜けてきて高域がキレイだと言う。さらにエリッククラプトンが使っていたミュージックマンのキャビネットを実例として挙げている。
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ご覧のようにクラプトンのキャビネットは412サイズに12インチスピーカーが対角に2発だけという構成なのです。しかもオープンバック!アキマ氏曰く「さすが、ギターの神様だね、俺が今頃わかった事を、エリックは、昔から知ってたんだ。」

​という訳で601Studioにある1960を改造して2発仕様にしてしまう事にしました。もちろんスピーカーを2個取り外しておしまい!なんて簡単な話ではありません。これはチューンアップ計画なのです。

本日は名古屋市内にあるカーオーディオプロショップ「HOT WIRED」さんの木工室にキャビを持ち込んで解体し、ショップオーナーの三輪さんとあれこれと話しながら作戦を練って来ました。さすがはプロショップ、木工室には数々の工作機械が整然と並んでおり、まさに男の仕事場!といった雰囲気。テンションが高まります。

​本当は全てのスピーカーが前面を向いているBキャビで実験したかったのですが、手持ちの1960は冒頭の写真のように上部がスラントしたAキャビしかないので、コレを改造します。改造内容はバッフルを新たに作成してクラプトンのように対角に2発だけスピーカーを搭載する形を基本とし、考えつく限りの工夫と細工をしてオーディオ的な質の向上も狙います。
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いやぁ、、、笑えるほど雑な作りです。まぁ、作りが雑だから音が悪い、という事にはならないのが楽器の奥深いところです。
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バッフルが外れました。
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裏面はこんな感じ。
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チープなスピーカーケーブル(笑)これはベルデンあたりに交換ですね。
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サランネットをめくって三輪さんと二人でビックリ!バッフルの開口部にMarshallのロゴプレートを取り付ける為の土台(左手で押さえている板)が飛び出しています。つまりスピーカーから出てくる音を、この板が妨げている事になり、オーディオ的にはあり得ない作りだよな〜と。この辺りは綺麗にアール状に切り取るか、いっそのことロゴプレート無しにして土台を付けないという拘りもアリかもしれません。
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細かい採寸をして簡単な設計図を作成。

新しいバッフルに使用する材は15mm厚のフィンランドバーチ合板にしました。硬い材で加工が大変とのことですが音的には良さそうです。

そうと決まれば合板をカットしバッフル作成に取り掛かるのですが、、、
​本日はここまで!
​
続く。

※本記事同様のチューンアップをご希望の方はコチラからお問い合わせください。
mod1960a@gmail.com
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    JOYSOUND 601 Studioチーフエンジニア阿部峰久

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